栄養食として
赤ちゃんが生まれる時、同時に胎盤も剥がれ落ち、赤ちゃんが生まれた直後に体外へと排出されます。
これを「後産(あとざん)」といいます。
動物の世界では、後産で排出された胎盤を、出産直後の母親が食べてしまうことも少なくありません。
これは、出産による血のにおいを嗅ぎ取った肉食動物に捕食される危険性を減らすためという意味もありますが、出産直後の母親の栄養補給、乳汁分泌の促進のためという意味も兼ねているようです。
確かに、その優れた栄養を考えると、胎盤自体が、栄養の整った食物に十分なり得るということもわかりますね。
人間においても、これらの動物たちと同様に、身体に良いという理由で、出産後のお母さん自身やその家族などが、後産で排出された胎盤を食べるという、「胎盤食」の文化を持つ民族はみられるようです。
食べ方はさまざまで、そのまま生で食べる場合や、簡単な調理をするという場合などがあるようです。
日本でも、現在においても「胎盤食」を認めている産院があるという話はよく耳にします。
一方で、胎盤は人体の一部との考えから、人間が人間の肉を食べるカニバリズムと同様に考えられる場合もあり、嫌悪感を示す人もおられます。
医療や美容目的で胎盤を利用する場合に、「胎盤」ではなく「プラセンタ」を呼ばれることには、そういった嫌悪感を減らす目的もあるようです。