更年期後の病気:1
更年期の卵巣機能の低下は、不定愁訴と呼ばれる一連の症状だけではなく、その他の疾患の原因にも繋がります。
更年期後の疾患の主なものには、「骨粗しょう症」「動脈硬化」「萎縮性膣炎」があり、どれも女性ホルモンの欠乏が続くことで起こりやすくなるとされています。
不定愁訴は、ある特定の症状だけを指すということがないため、本人も周りの人間も「気のせい」として片付けてしまうことがよくあります。
更年期後の疾患の予防のためにも、更年期障害を認識し、症状の改善をはかりましょう。
現在、更年期障害の治療薬として厚生労働省に認められている注射薬は、「メルスモン」のみとなっています。
◆骨粗しょう症(骨粗鬆症、こつそしょうしょう)
骨粗しょう症は女性だけの病気ではありませんが、特に更年期以降の女性に多く見られます。
50歳代の女性の約21%、60歳代で48%、70歳代で67%、80歳代では84%という高い率になります。
女性ホルモンの欠乏により、骨を形成する成分であるカルシウムが失われ、骨の密度(骨密度)が減少することで発症します。
骨がもろくなってしまうため、背骨が曲がったり骨折しやすくなったりします。
骨粗しょう症で骨折しやすい部位の一つに大腿骨頸部(モモのつけ根)があり、この部位の骨折から寝たきりになってしまう高齢者も少なくなく、そのことからいっても、骨粗しょう症の予防は大きな課題といえると思います。